首都圏や全国の不動産事情|地価は高騰しているか?空き家はどうか?など

首都圏や全国の不動産事情|地価は高騰しているか?空き家はどうか?など

不動産は、その時々の景気を大きく反映しているともいえます。日本では、東京オリンピックの開催が決定したころから、首都圏を中心に地価が高騰する傾向にあり、現在でも高い水準を維持しているといえるでしょう。地価が上昇している理由としては、首都圏では湾岸部を中心に、スポーツ施設などの建設が進められていることで、その周辺に宿泊施設や飲食店などを作りたいという需要が多いことも一因となっています。オリンピックは、日本全国からだけでなく、世界中から一定の期間に集中して人が押し寄せることになるため、東京では、通常の倍以上の人口密度になるとも予想されています。それだけ多くの人々を収容できるだけのホテルなどの用地をいち早く確保しておきたいとする企業の思惑もあって、オリンピックの開催が決定する以前からも、首都圏を中心に地価が上昇する傾向にあったともいえるでしょう。このような、集客を見込んだ理由で、新たな土地に新しい建物を建設するという動きの他にも、最近、注目されているのが、中古物件や空き家などを改修して新たな施設に生まれ変わらせるというリノベーションです。近年は、インターネットなどで世界中、どこからでも同じような情報を検索することが可能となっています。そのため、旅行者にとって、これまでは旅行代理店などを通して予約して宿泊していたようなケースでも、自力で好きな場所を予約することも容易になっており、海外からの旅行者が予算を抑えて、日本での宿泊をすることが人気を集めているようです。そのような旅行者にとっては、豪華な設備が整ったホテルである必要はないために、民家並みの設備しかないような宿泊施設でも、人気を集めているといえます。民泊という言葉も誕生したように、そのような小規模の宿泊施設が増加の傾向にあり、新たに建設される場合もありますが、多くは、すでにある中古物件や空き家などを改築、改装して、宿泊施設として提供しているところもあるようです。
こうした、中古物件を自分の好みに改築して住むという選択肢は、全国的にも広がっているといえます。特に、東日本大震災以来、地価が高騰しているともいわれている宮城県では、沿岸部に居住することが不可能となったり、これから家を持つのであれば、沿岸部は避けたいと願う人も多いことが地価の高騰の原因となっているようです。居住することができる土地には限りがあるため、どうしても地価の上昇という結果を招いてしまいますし、新たに宅地を造成するケースも増加しています。しかし、震災後に造成された宅地は、駅や商業施設から離れているような、利便性がよくない立地に開発されることも多く、車を自分で運転することができないような人や高齢者の場合には、なかなか決断がむつかしい状況にもなっているようです。
ですから、そのような場合にも、中古物件であっても、利便性の良い場所にある物件であれば、購入したいと考えている人も多く、県内では、人気のある地域であれば、築年数がかなり経っている物件でも、買い手はすぐに見つかるという状況が続いています。
また、全国的にみて、新築の物件を建てたいと考えている場合でも、資材の調達がむつかしい状況になっているのが現状のようです。これは、首都圏でオリンピック関連の建設が多くなっているため、資材が集まりにくくなっていることが挙げられます。また、木材などの原料だけでなく、人手も足りなくなっているようです。そうなると、新築を建てる場合に、当初予定していた予算よりも、金額が高くなってしまう可能性もあります。また、人手不足が慢性化してしまうと、作業に支障がでないか、心配になるところです。実際の建設現場を見に行ったとしても、素人にとっては、その状況を正しく判断することはむつかしいので、資材も人手も不足している時に家を建てるのは、よほど用心深く、それなりの知識を得たうえで進めることが重要といえるでしょう。そうなると、少し築年数は経過していても、良質な材料でしっかりと建てられた中古物件をリフォームして住むという選択肢も必然的に出てくることになります。そのため、住宅メーカーでも、中古物件を徹底的にリフォームして、売り出すことが一般的となっているようです。
東京オリンピックの需要で高騰している地価も、オリンピック終了後には落ち着くと予想されています。そうなると、今度は、オリンピックに合わせて建設された宿泊施設などに空きが出てきてしまうのではないか、ともいわれています。選手村などは、将来的には公共の施設として無駄なく利用されることが決まっているようですが、民間の企業が建設した宿泊施設や飲食店などが、その後どのようになっていくのか、マンションなどに生まれ変わって販売されるのか、など今後の動きに注目です。その時々の状況を客観的、冷静に判断していくことが大切になってくるでしょう。